京都鴨川建築塾
今期塾生として参加させていただいた京都鴨川建築塾第16期、思い返せば所属する庭連と鴨川建築塾とで昨年の3月に共催した公開講座「建築と庭」からテーマをそのままに16期がスタートし建築と庭の関係性を探るような1年だったように思います。
先月、4月18日に行われた16期最終回、設計課題「一つなぎの環境を分け合って住む」講評会は折からの情勢もありオンラインという形で行われました。
私のプランは水をテーマに据え、自然界で一箇所に留まることなく様々な形で絶えず循環している水を視覚的に捉え身近に感じることにより、自然との人との繋がりを感じることの出来る空間を目指し作成しました。
講評ではこの庭を実現、維持管理していくための現実性を求められました。この庭を作るのにどの程度の予算がかかるのか、果たして一般家庭3世帯にその予算が賄えるのか、そして維持管理できるのか。確かに尤ものご意見でしたがそこに解決策を見出し提案していくのが我々庭師の仕事だと再認識しました。
講評を終え1年を振り返ると建築と庭、お互いの立場で問題点を炙り出しその解決策を共に見出し、より良い物を作るきっかけとなる1年間だったように思います。そして何より建築の方々と共に学べた経験は大きく、プレゼンテーションのテクニックやものの考え方、着眼点などを知り得た事は今後自身の大きな財産になるかと思います。
そして来月より第17期が始まります。来期は今の情勢を踏まえ全てオンラインで行う事となりました。そして私は事務局の一員として塾の運営にも携わることとなりました。今年は塾生とは少し異なる立場での参加となりますが更に学びの多い一年になればと思います。
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